車載PCの車への取り付け
いよいよ取り付けです。
M2-ATXは、車のエンジンが止まり、キーを抜かれた後も給電することが必要なため、「常時電源」ライン=バッテリーから直接車内に引き込むプラスのラインが1本必要になります。
車載PC取り付けにあたり、難所の一つです。
筆者は自分でやりました。
真っすぐにした針金ハンガーに、ビニールテープでケーブルを括り付けておきます。
エンジンルームと助手席の間の壁を よーーーく観察し、既に配線が通っている穴を見つけました。
そこに、ハンガーを挿して、予め外しておいたグローブボックスの裏に出てきたハンガーの先っぽを引っ張り、なんとか引き込むことが出来ました。
- 引き込み方は車によって違うので、自信がない方はオートバックスや、自動車整備工場に相談されるのも手です。PC本体とディスプレイ以外に必要なもの
- 電工ペンチ&ギボシ端子
- 配線分岐パーツ
- エーモン 1244 リレースイッチ
です。
これを参考に、ギボシ端子の向きの法則を間違わずに配線しましょう。
また、家で組んでいた場合は、
- M2-ATX からマザーボードへの電源ケーブル
- M2-ATX からマザーボードへの電源スイッチケーブル
- M2-ATX からSSDへの電源ケーブル
を接続し忘れないようにしましょう。
筆者はSSDの電源をよく挿し忘れ、起動しなくて慌てたことが何度もあります。
あと、M2-ATXのジャンパーピンを設定します。上の配線図の「1番」です。
車両OFF後、45秒給電モードです。
また、OSの休止状態(ハイバネートモード)をON にします。
WinXPの場合、コントロールパネル→電源オプション→休止状態タブ→休止状態を有効にする をチェック
コントロールパネル→電源オプション→詳細設定タブ→電源ボタンを押した時の設定を「休止状態」に。
これで、イグニッションの動きと連動して、PCが自動でON/OFF になります。
動作
エンジン始動時
車のイグニッションをアクセサリー(またはエンジン始動
→M2-ATXは電源オン信号をマザーボードに送る
→PC電源ON
エンジン停止時
車のイグニッションOFF
→M2-ATXは電源OFF信号をMBに送る。
→バッテリー直の電源ラインにより、45秒間給電は続いているので、その間に休止状態に移行。
→休止状態になると自動でPCの電源がOFFになる。
→45秒経つと給電もストップ
という流れになります。